「昔から体が硬くて、あぐらもかけない…」「別にスポーツをしないから、体が硬くても困らないんじゃない？」そう思っている方、いらっしゃるのではないでしょうか。
実は、体が硬いことには、日常生活において様々な「損」が隠されています。そして、どこまで柔らかくなればいいのか、その基準も気になりますよね。
今回は、ストレッチ専門の整骨院が、体が硬いことのデメリットと、理想的な柔軟性の目安について、分かりやすくご説明します。
「体が硬い」とこんな「損」がある！
体が硬いと、単に特定のポーズができないだけでなく、日々の生活において以下のような不調やリスクを抱えやすくなります。
肩こり・腰痛など体の不調
体が硬いと、特定の筋肉にばかり負担がかかりやすくなります。例えば、股関節が硬いと腰に負担がかかったり、肩甲骨周りが硬いと肩こりや首こりが悪化したりすることも。
これは、本来分散されるべき負担が、一部の硬い筋肉や関節に集中してしまうためです。結果として、慢性的な痛みに悩まされやすくなります。
姿勢が悪くなる（猫背、反り腰など）
筋肉の柔軟性が低いと、体が正しい姿勢を保つことが難しくなります。特に、デスクワークなどで前かがみの姿勢が多い方は、背中や胸の筋肉が縮こまり、猫背になりがちです。
これにより、見た目の印象が悪くなるだけでなく、内臓への負担や呼吸の浅さにもつながることがあります。
疲れやすくなる・回復しにくい
筋肉が硬いと、血行が悪くなりやすく、疲労物質が溜まりやすくなります。また、体が常に緊張している状態になりやすいため、リラックスしにくく、睡眠の質が低下することも。
結果として、朝起きても疲れが取れず、日中もだるさを感じやすくなります。
ケガのリスクが高まる
日常生活でのちょっとした動き（例えば、落としたものを拾う、急に振り向くなど）でも、柔軟性が低いと筋肉や関節に大きな負担がかかり、ギックリ腰や肉離れなどのケガにつながりやすくなります。
スポーツをする方はもちろん、そうでない方も注意が必要です。
運動パフォーマンスが低下する
特定のスポーツをしている方でなくても、体が硬いとスムーズに動けず、日常生活での動作（歩く、階段を上るなど）もぎこちなくなりがちです。
運動を始めたくても、体が硬いことがネックになってしまうこともあります。
どこまで柔らかくなればいいの？理想の柔軟性とは
では、どこまで体が柔らかくなれば理想的なのでしょうか？
一般的に、すべての人が新体操選手のように体が柔らかくなる必要はありません。日常生活を快適に送り、健康を維持するために必要な柔軟性の目安は、以下の通りです。
痛みがなく、スムーズに動けること
まず大切なのは、日常生活で痛みを感じずに、体がスムーズに動かせることです。例えば、前屈をして床に手が届く、しゃがんだ時にかかとが浮かない、肩をスムーズに回せる、などが挙げられます。
左右差がないこと
片方の体が異常に硬いなど、左右差が大きい場合は、体の歪みや不調の原因になることがあります。左右の柔軟性のバランスが取れていることが理想です。
無理のない範囲で、日々の動作が楽になること
最終的な目標は、ご自身の体が持つ本来の可動域を取り戻し、肩こりや腰痛などの不調から解放され、毎日を快適に過ごせるようになることです。
日常生活で「あれ、こんなに楽になった！」と感じられれば、それがあなたにとっての理想の柔軟性と言えるでしょう。
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